イスファハーンは世界の半分

この絵は有名な探検家ヘディンが描いたペルシア、イスファハーンの王のモスクである。イスファハーンと言えばサファヴィー朝ペルシアの都である。私のこのブログもとうとうサファヴィー朝にたどり着いたのである。私の手元には白水社発行のヘディン探検全集全14巻と別冊2巻がある。ヘディンは1865年2月19日生まれ、1952年11月6日87歳で没したスエーデンの地理学者である。誕生日は私と同じ日である。全巻を完全には読み終えていないのであるが、シルクロードやペルシアの辺りを何度も読み返している。彼は、道中の風景を自らが絵に描いているのである。カラーではないが、写真のように写実的に描かれている。現実の色鮮やかなモスクではないが、雰囲気のある私の好きな絵である。

サファヴィー朝ペルシアの歴史については、徐々に述べることにするが、まずイスファハーンについて話そう。イスファハーンはテヘランから南へ約340kmにある町である。サファヴィー朝の全盛期にはイスファハーンは世界で最も繁栄した都市であった。その繁栄ぶりを「イスファハーンは世界の半分」「Isfahan is  half of the world」「 اصفهان نصف جهان」と表現したのである。つまり、ここイスファハーンには世界の半分の富が集まっているという、豊かさを表した言葉である。先ずは私が写したイスファハーンの美しい写真をご覧あれ。

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