ペルシャ語講座27:慣用句 رستم در حمام 見掛け倒しの男

上の画像はイランのシーラーズの町にあるキャリム・ハーン城塞の壁にあるタイルの壁画である。私が写した写真である。描かれているのはロスタムである。少し大きくしてみよう。

ロスタムとはペルシア文学の建国叙事詩『シャー・ナーメ (王書) 』における伝説上の英雄。その武勇伝はフィルダウシーの『シャー・ナーメ (王書) 』の中心的部分をなしている。だからロスタムというと強い男というのが定着しているのである。そしてイランではロスタムの肖像が浴場の壁画として描かれることが多かった。入浴によってロスタムのように心身ともに壮健になるようにという意味合いであったようである。それが今回のタイトル 「رستم در حمام ロスタム ダル ハムマーム」訳すると「ハムマームのロスタム」であるが、いつの間にか「見掛け倒しの男」「見かけだけ強そうな男」となっているのが面白い。機会があれば使ってはいかがでしょうか。日本人が言うときっと面白がってくれるように思います。

コメントを残す