ペルシャ語講座14:曜日や時刻

ペルシャ語を母語とするイランでもコロナウィルスにより、大変な状況が続いています。現在は隣国のトルコの感染が急増したようです。皆さんもどうぞお気をつけて下さい。今回は時の表し方の一部として曜日や時刻の表現を取り上げましょう。

先ずは曜日です。

曜日 ペルシャ語 ローマ字 カタカナ
金曜日 جمعه jom’e ジョッメ
土曜日 شنبه shanbe シャンベ
日曜日 یکشنبه yek-shanbe イェク・シャンベ
月曜日 دوشنبه do-shanbe ド・シャンベ
火曜日 سهشنیه se-shanbe セ・シャンベ
水曜日 چهارشنبه chahar-shanbe チャハール・シャンベ
木曜日 پنجشنبه panji-shanbe パンジ・シャンベ

イスラム世界では金曜日が休日なので、金曜日を一番上にしました。我々の日曜日に当たるわけです。これが「ジョッメ」、土曜日が「シャンベ」です。日曜日以後はシャンベの前にイェク、ド、セ、チャハール、パンジを付けます。これは1、2、3、4、5という数字の呼び方です。つまりイェク・シャンベは1シャンベということです。ド・シャンベは2シャンベということです。簡単で覚えやすいでしょう。

数字がでてきたので、数字をやってしまいましょう。

0 صفر sefr セフル
1 یک yek イェク
2 دو do
3 سه se
4 چهار chahar チャハール
5 پنج panji パンジ
6 شش shesh シェシュ
7 هفت haft ハフト
8 هشت hasht ハシュト
9 نه noh
10 ده dah

1~10までは上の通りです。最初は覚えにくいかも知れませんが、何度も繰り返すうちにひとりでに身についてくるものです。ただ、数字はこれだけではありませんね。11から20までも覚えなければなりません。英語では13から19まではteenという語が付いてましたね。ペルシャ語も同じです。10のダという語が11から19まで付くのです。同じように表を作ってみます。この表を作るのが中々大変面倒なことを分かってもらえたらありがたいです。

11 یازده yazdah ヤーズダ
12 دوازده davazdah ダヴァーズダ
13 سیزده sizdah スィーズダ
14 چهارده chahardah チャハールダ
15 پانزده panzdah パーンズダ
16 شانزده shanzdah シャーンズダ
17 هفده hefdah ヘフダ
18 هیفده hejdah ヘージュダ
19 نوزده nuzdah ヌーズダ
20 بیست bist ビスト

一応上の通りなのですが、これが標準語とでも言いましょうか。口語では、15~18のところが、プーンズダ、シューンズダ、ヒーヴダ、ヒージュダの方が一般的だと思いますし、自然にそのような発音になっていく気がします。

21からは20のビストのあとに1、2,3,4・・・を付ければ良いわけです。英語の twentyのあとにワン、ツウ、をつけるのと同じです。ですから、30,40,50・・・・を覚えればいいわけです。下に示しましょう。

20 بیست bist ビスト
30 سی si スィー
40 چهل chehel チェヘル
50 پنجاه panjah パンジャー
60 شصت shast シャスト
70 خفتاد haftad ハフタード」
80 هشتاد hashtad ハシュタード
90 نود navad ナヴァド
100 صد sad サド
1000 هزار hezar ヘザール

例えば21の場合、20の後ろに1をつけると言いましたが、実際には 21 + and +1 です。ペルシャ語で and は و va ヴァとなります。21= بیست و یک  ビスト ヴァ イェク なのですが、実際には ビストウイェクというふうにヴァの音はo になります。22=ビストウド、33=スィオーセ、55=パンジョーパンジです。

ちょっと長くなり、時刻のことは扱えませんでした。今日はここまでにしておきましょう。

ペルシャ語講座12:疑問代名詞・ who, where など

疑問代名詞「what」に相当する「チェ」に続いて今回は「who」に相当する「キー」と「where」相当の「コジャー」です。

先ずは「誰?」ですが、簡単です「キー」となります。アルファベットでかくと k y  کی の2文字。「彼は誰ですか」なら、文字通り正確にいうと「彼は(ウー) 誰(キー) です(アスト)?」となります。 او کی است؟ ですが、いつもいうようにペルシャ語の場合は主語は動詞の語尾で分かるのでなくてもいいですね。すると「キー アスト?」となりますが、連続させて「キースト」「کیست 」となります。「あなたは誰ですか」なら、あなたという単語は省略して「キー ハスティ」ですが連続して「キエ」となります。日常生活で「あなたは誰ですか」という会話は殆どありませんが、来訪者があってインターフォンがなった時、こちらから「どなた様ですか」という場合に「キエ」といいます。いくつかのフレーズをメモっておきましょう。
● 誰が来たの? キー オーマッド
● 誰のもの? マーレ キースト
● 誰と行ったの? バー キー ラフティ

次は「where」「どこ」です。「コジャー」となります。کجا  koja です。「誰」のときもそうですが、「どこ」の場合も日本語の語順と同じように単語を並べれば、ほとんど正解です。
● どこへ行くの? べ コジャー ミラヴィ(ミリ) 「ベ」は「~へ」の意味ですが、つけなくても大丈夫。
● どこから来たの? アズ コジャー オマディ
● どこの出身ですか? コジャーイーエ
● あなたの家はどこですか マンゼレ ショマー コジャースト

それでは次は「when」「いつ?」にしましょう。これは「ke y」「ケイ」です。کی と書きます。 k  と y なので、先ほどの「誰?」の キーと同じ綴りです。それを「ケイ」と発音します。ちょっとややこしいですが、簡単なことですね。例文をいくつか挙げておきましょう。
● あなたはいつイランに来たか? ケイ ベ イラン オマディ?
● 列車はいつ出発しましたか? ghatar  kei harcat kard
● いつから  アズ ケイ
● いつまで ター ケイ

「誰?」の「キー」と「いつ?」の「ケイ」が同じ発音は違うが同じスペルだと書いたことが、ちょっと気になったので辞書を開きました。すると「誰?」の「きー」は 「ケ که」の口語であると書いてありました。ということで本来の「誰?」は「ケ」らしいのです。私にとってこれは初耳でした。