狂った世界

 

これは7月25日の中日新聞の記事である。米軍機2機がイランの旅客機に接近したために、旅客機が急降下した。それにより乗客に負傷者がでたという記事である。記事が伝えているように、負傷者の様子が動画でも流れたのを私もネットで見たのである。旅客機がテロリストに武器を運んでいるので、同航空に制裁を課しているとも記している。一般乗客を巻き込む大惨事になるおそれのあることを米国は行っている。イランの新聞は接近した米軍機の画像をトップにアップしている。抗議の応酬だけで大事には至らなかったがキナ臭い話である。

いま、中国と米国との関係も悪化している。在米中国領事館、在中アメリカ領事館が相互に閉鎖の応酬をおこなったようにここでも緊張が高まっている。そして、イランでは軍事や核施設、工場などで大規模な火災や爆発が止まらないと、29日の中日新聞は報じている。6月下旬以降に少なくとも12件発生しており、当局は「事故」と説明しているようである。しかしながら、それは表向きの発表であり、裏では外国勢力の関与が取りざたされているのである。

コロナが一向に収束の方向に向かわない世界の中で、団結してコロナに立ち向かう何の姿勢も見せないのが今の世界だ。協力どころか今後開発される期待のワクチンを自国で確保しようと競争する姿は醜悪である。世界の指導者はこんな時こそ、穏やかな社会を築こうと手をつなぐべきではないのだろうか。我が国も同類である。コロナの最中に旅行に行けという政府。温泉に入って仕事するのもいいよと「ワーケイション?」などという政府。どこか狂っていないだろうか。