新シリーズ「オスマン帝国」:⑨トプカプ宮殿 (Topkapi Sarayi)の想い出

前回のメフメト2世の治世であった15世紀後半に皇帝の新しい宮殿が建設された。場所はイスタンブールのボスポラス海峡を望む高台である。スルタンの居城、宮廷としての機能だけでなく、御前会議(ディヴァーン)が開かれるなど政治の中心舞台として存在してきたし、様々な事件もここを舞台に起きたところである。この宮殿が現在のトプカプ宮殿である。

私が訪れたのは2000年の12月であった。大学の冬休みを利用してイランへ行く際にトルコエアーを利用してトルコ経由にした時であった。ゼミ生の一人が一緒に行きたいとついてきたので同行させた。下の画像はその時のトプカプ宮殿の入場券だ。入場料が4,000,000トルコリラとなっているように、トルコリラの価値がどんどん低下している時だった。レストランで食事をして支払いの段になって数千万リラなどという時代であった。でもわずか20年ほど前のことにしか過ぎない。

その時に写したトプカプ宮殿の写真を以下にアップしておこう。多分ハーレムの部分だと思う。

これはトプカプ宮殿の敷地内のボスポラス海峡を見下ろせる広場である。宮殿内を一日中歩いて休憩しているときである。前回の記事でアヤソフィアのことが出ていたので、アヤソフィアの印象的なモザイク画も以下にアップしておきたい。

今日のタイトルを「想い出」としたので、若干想い出らしいものを書き加えておこう。トルコは主目的のイランへ行くための経由地であったと先に述べた。このトルコ観光はイラン旅行後である。その際にイスファハンでの宿を我々は1人5ドルの安宿に泊ったのだった。その流れもあってイスタンブールでの最初の宿を1人10ドルの宿にしたのだった。それは失敗だった。イランの宿は安くても湿気がない国であるから不潔感が全然なく快適であったが、トルコのここは違った、黴臭くて湿気臭い。さらに早朝大音響のアザーンの声にたたき起こされたのだった。次の日も止まる予定をキャンセルして新たな宿を探したのであった。泊るところも行き当たりばったりの旅行ができたあの頃が懐かしい年齢になりました。