ペルシャ語講座24:基本単語と平易な文

またまた久しぶりのペルシャ語講座です。今日は基本的な単語と平易な文章です。
先ずは基本単語です。

مرد mard man 男、男性
زن zan woman 女、女性
پسر pesar boy, son 息子、少年
دختر doghtar daughter 娘、少女
پدر pedar father
مادر ma-dar mother
برادر bara-dar brother 兄弟
خواهر kha-har sister 姉妹
بچه bacche child 子供
کار ka-r work 仕事
اطاق otaq room 部屋
منزل manzel house
باغ ba-gh garden
گدا geda- beggar 乞食
شهر shahr city, town 市、町
بازو ba-zu forearm
راستگو ra-stgu truthful person 正直者
ایرانی i-ra-ni- Iranian イラン人
اسب asb horse
سگ sag dog
گربه gorbe cat
گاو ga-v ox, cow

基本的な前置詞を挙げておきましょう。

بیرون biiru-n out, outside 外に
در dar in 中に
تو tu in, inside
رو ru on 上に

続いて簡単な文章です。上の基本単語を利用して次の文章を日本語にしてください。先ずは自力でやってみて下さい。数日したら解答をアップいたします。
این منزل ماست
آن باغ مال کیست
آن باغ مال من است
پدر این بچه کجاست
این اطاق پنجره دارد
کتاب شما روی میز اسب
مردی بمنزل ما آمد
پسر او بیرون اسب
دختر من گربه دارد
آنهارا در باغ دید
این زن کتابی بمن داد
کجا رفت
بشهر رفت
کتاب و مداد روی میز است
مادر شما بمنزل ما آمد
اسب او توی باغ است
این منزل مال ماست

ペルシャ語講座 23:丁寧な表現(尊敬語や謙譲語)

こんな本もありました。

久しぶりのペルシャ語講座です。「日本語には尊敬語や謙譲語というものがあるが、外国語にはそんなものはない」というようなことを聞いたことがあります。先ず日本語以外のすべての言葉を外国語と一括りにしていることが大胆すぎますね。そのような外国語もあるのかもしれません。少なくともペルシャ語の場合は日本語と同じように丁寧な尊敬語もあれば、謙譲語もあるということをお伝えしましょう。

一人称の「私(わたくし)」は من  man  マン ですが、目上の人にへり下って「わたくしめが」というような時には、بنده  bande  バンデ と言います。バンデの意味は「しもべ」という感じです。

逆に「あなた」は普段は شما だとか تو  ですが、目上の人に改まって言う時には、سرکار sarkar (貴殿) があります。もっと恭しくいうと「閣下」的に جناب janab があります。会社にかかってきた電話を秘書がとった時に相手を確かめます。「どちら様ですか」「あなた様は?」という時にجناب عالی janabe ali と言うのをよく耳にしました。jenabは閣下という尊称ですが、jenabe ali は「あなた」の敬称になります。

次は「言う」です。普通は  گفتن  goftan ですね。でも「仰る(おっしゃる)」に相当するのが  فرمودن farmdan です。
なんと言いましたか? چه گفتی
なんと仰いましたか? چه فرمودی

次は「来る」です。普通は آمدن  Omadan でしたね。丁寧に「お出でになる」「いらっしゃる」の場合は تشریف آوردن  tashrif avardan を使います。この tashrif を使うと幅が広がります。
tashrif bordan  تشریف بردن    「行く」の丁寧語
tashrif dashtan     تشریف داشتن   「居る」の丁寧語

このような言葉はある程度会話ができるようになると、自然に覚えるようになるものです。こんな時にはこんな風に言うのだと自然に気づくものです。そうなると本物になってくるのです。私自身は長い間現地での会話から遠ざかっているので、思うように言葉が出なくなってきました(謙遜?(笑))。最近はインスタグラムでやり取りすることが多くなったので徐々に思い出すことが多くなりました。それでは今日はこれまでにしておきましょう。 روز بخیر

アラビア文字(ペルシャ文字)の入力

こんにちは。久しぶりの投稿になります。はや10月も末になり、めっきり涼しくなりました。今回はアラビア文字(ペルシャ文字)に対する質問がありましたので、お答えいたします。
私はこのブログの入力はパソコンで行っています。ですからキーボードから入力するのです。英文字や日本語は普通に入力できますね。ペルシャ語を入力する場合にもペルシャ語フォントを追加すればいいだけです。windowsでは世界中の言語に対応してフォントが用意されています。例えば次のように。

私はペルシャ語フォントを入れているわけです。ペルシャ語はアラビア語にはない文字がいくつかあるので、ペルシャ語を入れておけばアラビア語にも基本的に対応はできるのです。付加する記号文字などでできないものもありますが。
フォントを入れたからと言ってすぐに入力はできません。一つ一つの文字の配列が分からないと打てません。キーボードは英文字なのですから。それで必要なのが、つぎのキーボード表です。
これを見ながら入力すればOKです。でも今では配列が頭の中に入っているので、殆ど見なくて入力できるようになりました。ただシフトキーの方は見ないわけにはいきません。

パソコンからの入力は以上の通りです。皆さんも、他の言語での入力が必要な場合には是非ともトライして見て下さい。今のパソコンは世界中の言語に対応していることがわかるでしょう。

でも、今、私たちの生活はパソコンよりもスマホ中心になってきています。スマホにおける多言語対応はどうなっているのでしょうか。Gboard (Google キーボード)が助けてくれます。Gboardのアプリを入れると世界中の言語に対応できるのです。ペルシャ語の場合は次のようなキーボードが現れます。
ラインやインスタグラムの場合はスマホでのやり取りが中心になります。だからこのキーボードが役にたちます。先ほどのパソコンのキーボードとは違って、ペルシャ文字そのものが表示されるわけですから、簡単に入力できてしまいます。Gboardを知るまではこんなことができるとは思いもしませんでした。ITの世界ではとっくに多言語対応ができているということです。

もっと付け加えるなら、ペルシャ語にしても音声で入れれば、それが文字化されるアプリもあるのです。ペルシャ語であるくらいですから、世界中の言語の対応があるでしょう。便利な世の中です。それを使いこなす以前に、どんな便利なものがあるということを知らないことが多いです。

それでは今日もいい日でありますように。

ペルシャ語講座22:アルファベット الفبا

この講座も20回を超えました。勝手気ままに続けてきました。そして、殆ど説明もしないままにペルシャ文字も使用するようになってしまっています。今日は文字の基本について取り上げておきましょう。

表題のところに الفبا と書いているのは「アレフバー」と読みますが、ペルシャ語の一番最初の2文字のことです。英語でいうならばABです。Aにそうとうするのが「アレフ」で「 ا 」という文字です。Bに相当するのが「ベ」で「 ب 」という文字です。それはともかくとして、ペルシャ語のアルファベットは32文字です。文字はアラビア語の文字=アラビア文字から28文字を借用しています。アラビア語にはないけれどもペルシャ語にはある文字を4つプラスしています。ではNHKのアラビア語講座に掲載されていた、アリフバー早見表を見てください。

一つの文字について、独立形、頭字形、中字形、尾字形の4つが示されています。独立形とは単独で使われる場合の形です。頭字形は単語の一番前に使われる場合の形です。同様に単語の中で前後に他の文字がある場合の形です。尾字形とは単語の末尾に使われる場合の形です。そして、それぞれの文字は他の文字とつながる場合の約束事があります。

例えば、最初の文字アレフ(アラビア語ではアリフ)は前の文字からは繋がりますが、後ろの文字にはつながりません。実際に単語を使って説明してみましょう。「本」は「ケターブ」です。アレフバーでいうと、k t a b です。ペルシャ語で書くと、ک  ت  ا  ب  の4文字です。k は頭字形を使います。t は中字形になりますね。a も中字形ですが、アレフは後ろの文字にはつなげないという約束がありますので、アレフの後ろの文字はアレフにくっつけて書くことはできません。最後の b は前のアレフとは途切れています。そして、この単語だけでは b で終了しますので、独立形が採られます。そうしてできるのが کتاب  となるのです。ややこしいようですが、これは使えばすぐに慣れます。

アレフのように後ろに繋がらない文字にはد  ذ  ر  ژ ز  و  があります

先ほどペルシャ語ではアラビア語にない4つの文字がプラスされていると言いました。その文字は「 pe  پ  」「che چ 」  「 je  ژ  」 「  gaf  گ 」です。cheが作られているので日本語の チャ チ チュ などの音もきちんと書くことができます。アラビア語ではチャやチの音がないので千葉さんなどの表記は難しいはずです?

表の中のアルファベットの読み方はアラビア語の読み方になっています。ペルシャ語では少し違います。アレフ、ベ、ペ、テ、セ be pe te se  というようにe の音で読んでいますが、どんな読み方でもいいでしょう。但し、細かいことをいうとアラビア語の発音はペルシャ語とは微妙に違うようです。今日はこれにて。
خدا حافظ khoda- hafez  さようなら

ペルシャ語講座21:基本的な動詞

今回は基本的な動詞をまとめて紹介しておきましょう。文法の基本を覚えればあとは単語を覚えて行けばいいわけですが、というものの「単語は自分で辞書を引けばすぐに分かりますよ」というのも不親切なので、使用頻度の高いと思うような動詞を一覧にしておきましょう。ここで重要なことは動詞の原形(基本形)に対する語幹(語根、不定詞などという参考書もあります)です。語幹を知らなければ動詞の現在形を作れないからです。(講座6の現在形の作り方を参照してください。)

日語 英語 原形 発音 語幹 発音
行く go رفتن raftan رو rav, rou
来る come آمدن ア(o)ーマダン آ アー(o)
与える give دادن dadan ده dah
書く write نوشتن neveshtan نویس nevis
払う pay پرداختن pardakhtan پرداز pardaz
料理する cock پختن pokhtan پز paz
見る see دیدن didan بین bin
食べる eat خوردن khordan خور khor
飲む drink نوشیدن nushidan نوش nush
読む read خواندن khandan خوان khan
眠る sleep خوابیدن khabidan خواب khab
売る sell فروختن frukhtan فروش furush
持ってくる bring آوردن avardan آور avar
持っていく بردن bordan بر bar
get گرفتن gereftan گیر gir
聞く hear شنیدن shenidan شنو shenav
理解する understand فهمیدن fafmidan فهم fahm
洗う wash شستن shostan شو shu-
する do کردن kyardan کن kyar

思いついた基本的な単語をリストアップしてみました。動詞の数は勿論まだほかにもありますが、この程度でもかなり使えるのではないでしょうか。それと次にもしかしたら最も重要で使用頻度が高いかも知れない動詞を紹介します。それは「する」という動詞です。英語の「do」に相当する動詞です。上の表の一番最後の行で太字にしている動詞です。

「する」という意味で使うのは勿論です。が、名詞につなげると、その名詞を動詞化することになります。例えば「仕事」は「カール کار 」です。カールとキャルダンで「働く」です。「考え・思い」は「فکر 」です。キャルダンを付けて、fekr kyardan で「考える・思う」となります。他にも「開く」は「バーズ・キャルダン」となります。「忘れる」は「ファラームウシュ・キャルダン」、「お願いする」は「khahesh kyardan」・・・・となります。このようにキャルダンを付けて複合動詞を作ることができるのです。キャルダンの他にも、上の表の中では「ダーダン」でも同じようなことができます。ダーダンは与えるといういみですから、「勉強という意味のダルス」とつながって「ダルス ダーダン」は「教える」になります。勿論「教える」というそのままの動詞もありますが、このような使いかたも知っておけば、役に立つものです。他にもありますが、「ヤヴァーシュ、ヤヴァーシュ(ゆっくり、ゆっくり)」やっていきましょう。

ペルシャ語講座20:can, must, 相当の語句

英語には can や must などの助動詞があって、使う機会も多いですね。ペルシャ語も同様です。今回はそういったものを取り上げましょう。

先ずは 「~することができる」 英語の can にあたる語です。

原型 語幹 英語の  can
توانستن  توان 日本語の ~できる
  I can go میتوانم بروم
  I could go توانستم بروم
  You can go میتوانی بروی
  He can go

can に相当する語は上表のとおり タヴァーネスタンです。語幹は タヴァーンです。従って、現在形の場合は ミータヴァーナ の後ろに人称語尾をつけて、一人称単ならミータヴァーナム、二人称単ならミータバニ、三人称単ならミータバーナドとなるわけです。会話(口語)ではミートウナム、ミートウニ、ミトウナド(ミトウネ)などになります。و という文字はヴァともオウとも読めるので、こうなるのでしょう。その方が言いやすく、自然にそうなっていくようです。

次は 「~しなければならない」 英語の must にあたる語です。

原型 語幹 英語の  must
بایستن 日本語の~しなければならない
  I must go (I have to go) باید بروم
  I had to go بایست بروم
  You must go باید بروی
  He must go باید برود

「~しなければならない」のペルシャ語基本形はバーエスタンです。上の表で語幹を空白にしていますが、一応語幹は بای ba-yということなのですが、バーエスタンの現在形は人称に関わらず全てバーヤッドなのです。そして、行くのばあいはベラヴァム、ベラヴィ、ベラバドと人称語尾を変化させます。canの場合はタバーネスタンの語尾も変化させましたが、こちらは変化させなくていい。過去形はこちらも人称変化せずにバーエストを使います。似たような語で「おそらく~するだろう」的なものにシャーヤッドという語があります。これも人称変化なしでシャーヤド ベラヴァド(彼はおそらく行くだろう)などと使います。そうそう、よく使う語では「~したい」「~したかった」という場合がありますね。英語でいう want to ~です。こちらも整理してみましょうか。

原型 語幹 英語の  want to ~
خواستن  خواه 日本語の ~したい
  I want to go میخواهم بروم
  I wanted to go خواستم بروم
  You want to go میخواهی بروی
  He wants to go میخواهد برود

基本形のkha-stanはそれ自体が「欲する」という意味ですから、リンゴが欲しいなどというときにも使うわけですが、動詞の前に使って、~したいという言い方ができます。私は行きたい=ミーkha-ham beravad, となるわけです。私は~を食べたいならミーkha-ham bekhoramとなります。未来形のときと混同しそうになるかもしれませんね。

ペルシャ語講座19:練習問題の答の補足

前回の練習問題の答を前回の末尾に記載しておきました。少し、補足説明しておきます。

کتاب  と  کتابی の使い分けについてです。以下、ケターブとケタービーと書きます。答えのペルシャ語をみて、ケターブの語尾にイーを付いたのと、付いてないのがあることにお気づきでしょうね。問題文をあとから英文で追加した理由がそこにあるのです。

This is the book. این کتاب است
This is a book. این کتابی است
2つの文を比べてください。a bookと限定していないほうに イーがついています。

「私に本をください」の場合、「その本を」という意味ならば「ケターブ」でいいですが、「何か面白い本を何かくださいというようなニュアンス。つまり本を限定していないような場合」にイーを付ける形になります。あまり細かいことは考えなくてもかまいません。最初はそんなことは考えずに「ケターブ」を使えばいいでしょう。使っているうちに、皆が使っている用法も分かってくるので自然に覚えるようになると思います。

ペルシャ語講座19:語彙と練習問題(1)

今回からは、ちょっと実用的な内容にしていきましょう。

P語 発音 意味
 این in this これ、この
 آن an that あれ、あの
 جا ja place 場所
 اینجا inja here ここ
 آنجا anja there あそこ
 کجا koja where?  どこ?
 من man I   私
 تو tou thou  あなた、おまえ
 او u he, she  彼、彼女
 ما ma we  私たち、我々
 شما shoma you  あなた達(単数も可)
 ایشان ishan they  彼ら、彼女ら
 آنها anha those, they  それら、彼ら、彼女ら
 میز miz table テーブル
 صندلی sandali chair 椅子
 کتاب ketab book 本
 مداد medad pencil 鉛筆
 قلم qalam pen ペン
کاغز kaghaz paper 紙
 پنجره panjare window 窓
 پا pa foot 足
 پارو paru a kind of wooden spade
 چیز chiz thing 物
 چه che what? 何?
 به be to  ~へ
 و va and そして
 یا ya or  あるいは
 است ast (he,she,it) is 三単現のbe動詞
 نیست nist (he,she,it) is not 上の否定形
 داد dad (he,she,it) gave 三単の与えた
 دید did (he,she,it) saw 三単の見た
 بله bale yes  はい
 نخیر nakheir no  いいえ
 آیا aya 疑問文の冒頭の語

先ずは最初に覚える基本的な語彙でしょうか。発音はローマ字で記しましたが、a の場合は アの時もあればアーと伸ばすときもあります。伸ばすときには a の文字の上に横棒をつけるといいのですが、やりかたがわからないのでできませんでした。ا  آ の文字をアレフと呼びますが、これがある場合は概ね伸ばす a がおおくなるでしょう。また他には miz はテーブルという意味です。日本語でかくと、ミズ ではなくて ミーズになります。ی という文字を m と z の間に使っています。語学の専門家なら上手に説明できるのでしょうが、私はそこまではできません。発音をとりあえずローマ字で記していますが、そういう面があって必ずしも正確ではないということをちょっと理解しておいて下さい。


それでは練習問題に入りましょう。次のペルシャ語を訳してください。2番め以後の答は数日後にペルシャ語のあとに書き込んでおきますので、後日確かめて下さい。

答え:
① 本はここにあります。
② 鉛筆はあそこにあります。
③ あれはテーブルです、そしてこれは椅子です。
④ これはペンです。
⑤ 彼は(彼女は・それは)どこですか?
⑥ 彼は(彼女は・それは)ここにはいません。
⑦ これは何ですか?
⑧ これは(一冊の)本です。
⑨ それはどんな本ですか?
⑩ 彼は(彼女は)私に本を一冊くれました。
⑪ 彼は(彼女は)私にペンをくれました。
⑫ 彼は(彼女は)あなたをどこで見ましたか?
⑬ 彼(彼女)は彼(彼女)をここで見ました。
⑭ 彼(彼女)はこの鉛筆を私にくれました。
⑮ 彼(彼女)はテーブルとイスと本を見ました。
⑯ 彼(彼女)はペンと鉛筆を彼(彼女)に与えました。
⑰ 彼(彼女)は我々を見ました。
⑱ 椅子はここにはありません。

次の日本語をペルシャ語にしてください。
①これは本です。This is the book.
②彼は本を見ました。He saw a book.
③彼はどこでペンと鉛筆を見ましたか。Where did he see the pen and the pencil.
④彼は本を一冊私にくれました。He gave a book to me.
⑤ここにテーブルがあります。Here is the table.
⑥これはなんですか。What is this?
⑦これはペンです。This is a pen.
⑧彼はペンと鉛筆をあなたに与えました。He gave the pen and the pencil to you.
⑨本はここに、そして鉛筆はあそこにあります。The book is here and the pencil is there.
⑩あれはなんですか。What is that?
⑪あれは椅子です。That is a chair.
⑫彼はどこで本を見ましたか。Where did he see the book?
⑬彼はそれをここで見ました。He saw it here.
⑭彼はあなたを見ました。He saw you.


こちらの答えも数日後に記しておきます。本日(8日)上の日本語の問題文に英語を付記しました。ペルシャ語にするときに、日本語のあいまいさをカットできそうだと思うからです。

回答を以下に貼り付けておきます。

とりあえず答えを上のように書いておきました。語順などは少々変わっていても構いません。少し解説を加えたい点がありますが、それは次回にいたします。

 

 

 

ペルシャ語講座18:新しいペルシャ語参考書紹介

今回は新しく発行された(2020/4/14)ペルシア語 (世界の言語シリーズ15) (日本語) 単行本(ソフトカバー) を紹介しておきます。と言っても、私自身が既に入手しているわけではありません。私はイラン大使館の iranbunka ‌がアップしている instagram で、このことを知りました。iranbunnka の紹介文を以下に引用しておきます。‌

この価値ある著作は、大阪大学外国語学部の竹原 新とベヘナム・ジャヘドザデBehnām Jāhedzādeh両先生によるもので、同大学の「世界の言語シリーズ」として出版された。現在、Amazon等で販売されている。
同書は、初級から中級初めにかけての1年分の言語学習24レッスン科目が用意され、1科目ごとに練習に求められる軸となる読みやすい会話テキストが掲載されている。
このテキストは、イランと日本の何名かの人物が登場する物語形式で「タカシ」をメインキャラクターを中心として進んでいき、ペルシア語学習期間中にクラスメートたちとともにイランへ向かう。著者らは科目の合間に、イランの言語や文化に関して楽しく読めるノートも提供している。

早速アマゾンで調べるとありました。価格は2860円。ペルシャ語の参考書などは単語集のようなものでも結構高価なので、リーゾナブルと言えるでしょう。実際に、ペルシャ語のテキスト自体が少ないので、これから学習する人には有難いことだと思います。思い起こせば、50余年前に私が学習したときに、日本で発行された参考書は何もありませんでした。丸善で洋書を取り寄せなければなりませんでしたが、今のようにインターネットで情報が採れるような状態ではありません。先生からの情報だけが頼りでした。それで得た参考書が以前に紹介したLambton著のPersian Grammar と Persian Vocabulary の2冊だけでした。一年間の国立大学の授業料が12,000円という時代に、貧乏学生にとって洋書を買うのは大変な支出でした。

上の二冊がその本です。左は学生時代のものではなくて、社会人になってイランに駐在している時代(1970年代)に本屋で再購入したものです。多分海賊版ではないかと思う節があります。そして、右側が Vocabulary です。学生時代に買ったその物ですから、見事に色あせて古さを感じます。中身を覗いてみましょう。

それなりに勉強した形跡がありますね。ペルシャ語の単語の意味を英語で知って、その英語の意味を知らなければ、英和辞書で調べるということの繰り返しであったように思います。もう一つのグラマーの方は、文法の説明をしている英文内容を把握できないこともあるわけですが、そのようなことが結局は勉強になったということだったのです。今回冒頭で紹介したような参考書があるのは学習のためには非常に効率よく学べると思います。学習には良い環境だと思います。十二分に活用すればいいと思います。でも、昔は昔でそれで良かったなと今は思います。でも、いま一から新しい言語を学ぶなら、このような本を選んだ方が早道でしょうね。

ペルシャ語講座17:動詞の未来形

今回はちょっと前に進めて、動詞の未来形を取り上げましょう。例えば「私は明日大阪に行きます」を英語では「I will go to Osaka tomorrow/」と未来形のwill goを使います。英語ではwillを使うわけです。ペルシャ語では未来形を表す助動詞として خواستنを使います。語幹は  خواه です。また、go に相当するのは raftan です。語幹はravです。ちょっと整理してみましょう。

その前に、動詞の形について以前にも書いていますが、もう一度きちんと説明しておきましょう。動詞は先ずは基本となる形があります。私は動詞の基本形または原形といっていますが、参考書では不定法や不定詞や不定形という場合が多いです。その動詞の基本形の末尾は ن -an となっています。更に تن  tan、 دن  -dan、 یدن -idan の3つに分けられます。つまり動詞の基本形は〇〇タン、〇〇ダン、〇〇ディダンの3通りしかないということです。

そして、動詞の基本形から  ن -an を取り除いたものが過去形の基本形となります。この基本形に人称別の語尾をつけると過去形ができます。過去語幹とでも名付けましょう。

基本形 過去語幹
 go رفتن raftan رفت raft
 give دادن dadan داد dad
 ask پرسیدن porsidan پرسید porsid

未来形から話がずれていきますが、ついでに現在形です。

基本形 現在語幹
 go رفتن raftan رو rav
 give دادن dadan ده dah
 ask پرسیدن porsidan پرس pors

ちょっとややこしいのですが、動詞の基本形とともに、語幹というのがあります。これは覚えなければなりません。掛け算の九九を覚えるように口ずさんんで覚えるようなものです。例えば go なら、raftan–rav,  give ならdadan–dah, askならporsidan–porという風にです。そして、現在形を作る場合には必ず mi میを前につけます。 私は行く= miravamとなるわけです。あなたは行く=miraviですね。話し言葉では必ずしもこの通りの発音ではありませんが(miravam➡miram,  miravi➡miri)、先ずは基本を身に着けるのが先でしょう。先ほどの過去語幹に対して現在語幹と名付けておきましょう。

さて未来形です。先ほどخواستن を使うと言いました。خواستن の語幹は خواه です。下の表に go の現在形と未来形を記入しました。現在形は動詞の語幹に人称語尾をつけました。未来形はخواهの末尾に人称語尾をつけて、あとはすべてraftで良いわけです。覚えやすいのではないでしょうか。

 I go miravam میروم I will go خواهم رفت
 You go miravi میری you will go خواهی رفت
 He goes miravad میرود He will go خواهد رفت
 We go miravim میرویم We will go خواهیم رفت
 You go miravid میروید You will go خواهید رفت
 They go miravand میروند They will go خواهند رفت

簡単に説明しましたが、それほど難しいものではありませんね。また、否定形の場合は خواه の前にن naをつけて下さい。 نخوا となりますから、I will not goなら نخواهم رفت となります。na khaham raf です。

最後になりますが、私自身は殆ど未来形を使って話したことはありません。ほとんど現在形で用は足せたと思うのです。最初に書いて例文の「明日、大阪に行きますなら」「Fardo be Ozaka miravam」で良いと思います。