ところでタイトルに断食のことをラマダンとカタカナで書きました。でもイランではラマザンと言っていたのです。ですから私はいつもラマザン、あるいはラマザーンと言っているのですが、大部分のイスラム社会ではラマダンなんですね。つまりアラビア語ではラマダンだということでした。アラビア語もペルシア語も رمضان このように書きます。つまり文字は同じです。5文字でなっている単語なのですが、真ん中の文字 ض この文字の音訳がアラビア語では d であり、ペルシア語では z なのです。ですからイランではラマザンとなっていることが分かりました。そろそろお腹が空いてきたので食事の準備をすることにしましょう。ムスリムならあと30分ほどは食事ができないのですが。
久しぶりの「ペルシア語講座」です。最近は使う機会が全くありません。一番最近では10月にアラビア書道作品展の会場にいたイラン人と少し喋っただけです。その前となるといつだったかは思い出せません。フェイスブックやインスタグラムやメールなどで使うことはありますが、対面での会話は中々機会がありません。忘れないように、このコーナーを続けるようにしましょう。さて、今日の表現は次の一文です。 جای شما خالی بود 意味は、タイトルに書いているように「あなたが居なくて寂しかった」です。例えば、私が旅行に行ってきました。その後であった人との会話です、「旅行楽しかった?」と聞かれます。「うん、楽しかったよ」と答えた後に「あなたが居なくて寂しかった」と続けるような場合の表現です。文字通りの意味は「あなたの場所が空っぽだった」となります。そして「あなたが居なくて寂しかった」という文字通りの意味よりもう少し感情が入っており「あなたが居たならもっと楽しかったのに」という程度のニュアンスを持っていると思うのです。私の好きな表現だし、相手から言われた場合も嬉しくなります。「今度は一緒に行きたいね」と会話が弾みます。単語と発音を覚えましょう。
この表現は「寂しい」と思ったのは私です。しかし、私が主語になるのではなく、主語はあなたの場所でしたね。ペルシア語にはこのように私に代わって他の語句を主語にする表現が多くあります。今回の上の会話の中で「旅行は楽しかった?」という会話がありました。Did you enjoy? と表現するのではなく「旅行はあなたを楽しくした?」というような言い方です。ほかでは「私は忘れちゃった」というような場合は勿論私を主語にする表現はありますが「私の記憶(覚え)が行っちゃった(飛んじゃった)」というような表現をするのです。これについては次回にお話ししましょう。いずれにせよ、ペルシア語は表現豊かな美しい言葉です。