前回、記事を書いたのは2月6日でした。その直後にイスラエルのネタニヤフ首相がトランプ米大統領を訪ねて会談しました。そして、その後の記者会見の場でトランプが突然「パレスチナの住民を他所に移す。そして、破壊されたガザの町をアメリカが再開発して素晴らしい都市を建設する」というようなことを発言したのでした。これには世界中が驚き、ブーイングが広がりました。ネタニヤフも驚いたようでした。あれから一カ月が経過しましたが、その話も話題にはならなくなりました。イスラエルとハマスの停戦合意の次のステップに入ることも滞っているようです。トランプはウクライナの停戦合意のほうで手が一杯ではありましょう。
そんな中で冒頭の画像は中日新聞の記事です。イスラエルのアンフェアなやり口を批判しています。イスラエルというよりネタニヤフのやり方なのでしょう。批判する気にもなりません。そんなことではいけないと思いながらも、何もできない、何もしない身としては何も言えません。新聞記事を広める位がせいぜいです。
ガザの停戦
1月19日から6週間の停戦が合意に達した後も、イスラエルの攻撃は続いていたが、19日になり3時間ほどの遅れがあったが、人質3人が解放されて、停戦協定が発効となった。今回の停戦はあくまでも第一段階であり、60日間の一時的な停戦協定である。その後に第2段階、第3段階のステップが協議されることになっており、今後の展開はどうなるか全く分からない。といいうものの、一時的にせよ6週間というある程度まとまった期間で停戦が実現したことは良かったと言えよう。
ただ、イスラエルのネタニヤフはハマスを壊滅させるまでは戦い続けると主張している。また彼と連立政権を構成している2つの極右派は停戦に反対しているし、実際、1つのグループは連立から脱退した。連立政権は辛うじて維持できている状態である。また、ネタニヤフはハマス壊滅だけではなく、ガザからパレスチナ人を一掃するのが本音だとの説もあり、この先の展開は全く予断を許さない。中東ではレバノンのヒズボラがイスラエルにより弱体化し、その影響もあってシリアのサダト政権も崩壊した。トルコもイランも今のところ鎮静をたもっているようである。ガザの今後の進展に合わせて中東諸国がどのように動きだすか、眼を離せない。