想い出の中東・イスラム世界:手書きの預金通帳

 

机の中を整理していたら、昔のパスポートやイランの労働許可証、居住許可証などとともに、銀行の預金通帳がでてきました。1970年代のものです。最初に8500リアル預け入れて、何回か引き出して最後に9000リアル引き出して残高が1000リアルになっています。そのころのリアルの日本円との換算は1リアル=4円程度でした。ですから、最初の85000リアルは30万円程度になるわけで大金のようですが、実際には8万5千円位の感覚でしかありませんでした。いまリアルは非常に安いので遠い昔話のようです。今日のレートでは1米ドル=42,000リアルと出ていますから、先ほどの通帳の最初の85000リアルは今では2ドルちょっとでしかないわけです。

それともう一つ面白いのは金額の記載が手書きであることです。右端に担当者のサインがありますが、このようなもので良かった時代でした。古き良き時代の想い出です。