安倍首相訪イ

安倍総理がイランのロウハニ大統領と握手している写真です。現地のペルシア語新聞Iranの今日のトップでした。画像の上のタイトルは直訳すると「良い方向への変化は道中である」つまり「緊張緩和へはまだ道半ば」ポジティブにいうと「緊張緩和に歩き始めた」というニュアンスでしょうか。全ての新聞が安倍首相とロウハニ、あるいはハメネイとの会談を取りあげています。そんなおり、昨日小生が記したホルムズ海峡で事件が起きました。安倍さんが現地にいて曲がりなりにも意見交換したときの発生ですから、最高指導者ハメネイの指示ではないでしょう。アメリカはイランの仕業だとPRしていますが、真偽のほどは不明です。もし、イランの仕業だとすると革命防衛隊の暴走でしょう。そうだとすればハメネイの求心力・指導力が弱まったということになりますから、いまはまだそうではないと思います。米とイの緊張が緩和されないほうがいいのは誰でしょうか。明日の学習会の私の講義はきっと熱っぽくなるでしょう(笑)。

昨日のフェイスブックです:今日、安倍総理がイランに向けて出発しました。イランと米との良き仲介者となれるのでしょうか。トランプ大統領のポチとしての使い走りではなく、日本の国益のために独自の外交が望まれます。日本にとってイラン原油の輸入比率は減少してきていますが、それでも重要な輸入元です。米イ関係がもつれて戦いになったら、イランはペルシア湾をホルムズ海峡で封鎖することができます。そうなるとUAE,クウェート、カタールからの輸入(全輸入の45%)も途絶えることになります。最大の輸入元であるサウジからの原油も影響は受けますが、紅海側からのルートも可能でしょう。しかし、それもイェメンとの関係などがからみます。サウジからの輸入にもある程度影響が出るでしょう。とにかく日本の指導者は中東地域の紛争解決に対して積極的に汗を流す必要がありましょう。今週末の学習会はこんな問題を取り上げます。