早いもので2022年の新年も4日になりました。コロナのせいで帰省できなかった子供・孫たちも2年ぶりに年末から帰ってきました。ところで西暦の1月1日が正月で、お祝いをするというのは世界中が同じというわけではありません。ご存知のように中国では春節といって2022年の場合2月1日から始まります。つまり旧暦でお祝いするのです。さて、中東ではどうでしょうか。イスラム世界ではイスラム暦の1月の1日はなんのお祝いもしません。ただ年が変わるだけです。お祝いするのは断食明とかなどの宗教上の大切な日です。イスラム国といってもイランの場合は異なります。イランには独自の暦があります。イスラム暦の紀元と同じなのですが、イスラム暦に太陰暦に対して、イラン暦は3月の春分の日を始まりとした太陽暦なのです。従って、月と季節が一致しています。イラン暦の正月はノウルーズと呼ばれて、盛大にお祝いします。春分の日が来て、これまでの冬の寒さから解放されて、草や木の芽が膨らむ季節は正月に相応しいものです。正月のお供えも7S(ハフト・シン)Sから始まる7つのものを飾ります。例えばニンニクなど。ノウルーズはイスラム以前のゾロアスター教の名残というか風習が引き継がれてきたものでしょう。イラン以外でもノウルーズの正月を祝う地域はあるようです。
簡単ですが新年の挨拶にさせていただきます。