「シルクロード文庫」開設へ

1月3日付の中日新聞は上の記事を掲載していた。昨年亡くなった前田耕作和光大学名誉教授の遺志に基づいて「シルクロード文庫」という図書館を作るということである。新聞によると、前田先生はユネスコのアフガニスタン文化遺産保護国際調整委員などを歴任。自ら設立した「アフガニスタン文化研究所」の所長を務めた。2001年にタリバン政権が大仏とともに破壊した仏教画の修復に関わり、21年のタリバンの復興後は各国の専門家とともに現地の文化財の保護に努めた。図書館は今年の3月に開館するが、前田さんたち研究者が集めた貴重な本1万数千冊を収蔵するという。

丁度いまこのブログでアフガニスタンを扱い始めたところであったので、まさにタイムリーな記事だと思い、そのことをここに紹介した。多民族が交差したシルクロードの平和な交流の歴史が、紛争に明け暮れる今の世界に蘇ることを祈りたいものである。

実は私自身不勉強で前述の経歴の前田耕作先生のことは知らなかった。しかし、どこかで聞いたことがある名前だなと思い書棚をみていたら、次の文庫本が見つかったのである。
書名は「宗祖ゾロアスター」である。著者前田耕作とある。2003年発行であるから、ちょうど20年前の発行である。文庫本になる前に単行本ででたのが1997年なので、25年前の著作ということになる。私はペルシアに関する研究者なのでゾロアスターは当然専門領域なのでこの書も所有していたのである。ゾロアスター教やゾロアスターという人物に関する研究書は少ないので前田先生の功績は大なのである。人との繋がりがというものは意外と多いということを感じた正月だった。

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