ペルシャ語講座29:動詞の時制を整理してみよう。

もっともらしく「ペルシャ語講座」と題して、思いのままに書いていましたが、ちょっと動詞の時制を改めて整理してみましょう。خریدن kharidan (英語の to buy)(日本語の「買う」)を使って表にしてみましょう。

現在形
 1人称単数  میخرم  mikharam  I buy
 2人称単数  میخری  mikhari  You buy
 3人称単数  میخرد  mikharad  He (she) buys
 1人称複数  میخریم  mikharim  We buy
 2人称複数  میخرید  mikharid  You buy
 3人称複数  میخرند  mikharand  They buy

現在形は、語幹の語尾を人称単複にして、頭にmiを付けます。

過去形
 1人称単数  خریدم  kharidam  I bought
 2人称単数  خریدی  kharidi  You bought
 3人称単数  خرید  kharid  He (she) bought
 1人称複数  خریدیم  kharidim  We bought
 2人称複数  خریدید  kharidid  You bought
 3人称複数  خریدند  kharidand  They bought

過去形は語幹の語尾人称単複にするだけです。

過去進行形
 1人称単数  میخریدم  mikharidam  I was buying
 2人称単数  میخریدی  mikharidi  以下省略
 3人称単数  میخرید  mikharid
 1人称複数  میخریدیم  mikharidim
 2人称複数  میخریدید  mikharidid
 3人称複数  میخریدند  mikharidand

過去進行形は過去形の前に mi を付けます。

現在完了形
 1人称単数  خریده ام  kharide am  I have bought
 2人称単数  خریده ای  kharide i  You have bought
 3人称単数  خریده است  kharide ast  以下省略
 1人称複数  خریده ایم  kharide im
 2人称複数  خریده اید  kharide id
 3人称複数  خریده اند  kharide and

現在完了形は語幹に ه を付けて、その後ろに人称語尾を付けます。

過去完了形
 1人称単数 خریده بودم  kharide budam  I had bought
 2人称単数 خریده بودی  kharide budi  You had bought
 3人称単数 خریده بود  kharide bud  以下省略
 1人称複数 خریده بودیم  kharide budim
 2人称複数 خریده بودید  kharide budid
 3人称複数 خریده بودند  kharide budand

過去完了形は現在完了形と同様ですが人称語尾を過去形にします。

仮定法過去形
 1人称単数 خریده باشم  kharide basham  I may have bought
 2人称単数 خریده باشی  kharide bashi  You may have bought
 3人称単数 خریده باشد  kharide bashad  以下省略
 1人称複数 خریده باشیم  kharide bashim
 2人称複数 خریده باشید  kharide bashid
 3人称複数 خریده باشند  kharide bashand

仮定法過去形は完了形と同様ですが、上のように bash を使います。

未来形
 1人称単数  خواهم خرید  khaham kharid  I shall buy
 2人称単数 خواهی خرید  khahai kharid  You shall buy
 3人称単数 خواهد خرید  khahad kharid  以下省略
 1人称複数 خواهیم خرید  khahim kharid
 2人称複数 خواهید خرید  khahid kharid
 3人称複数 خواهند خرید  khahand kharid

未来系は動詞の語幹の前に khastan を付けて語尾を人称単複に合わせます。

一気に書き上げたので、ミスタイプがあるかもしれません。その時はお知らせください。一つ一つを真面目に文法的に理解しようとするなら、参考書を読んでみてください。読んでもややこしいだけですけどね。使っているうちになんとなく使えるようになってくるものです。たとえ間違っていても、ネイティブは何も非難するようなことはありません。外国人がしゃべる言葉ですから、間違いも寛大に見てくれるものです。

わたしなんかひどいものでした。「お金を払う」miparzadam というところを、長い間、 mipazam (料理をする)と間違って言っていました。後から気付いて恥ずかしいと思ったものでした。

 

イスラムを知る:イスラムにも数珠があります。

日本人の多くは一応仏教徒という人が多いでしょう。普段の生活が仏教徒として行動していなくとも、葬儀などは仏式で執り行う人が多いと思います。神式やキリスト教、そのほかでもあるのは勿論です。仏教の場合、数珠というものがあります。我が家にもいくつか有りまして、先日の法事の時も使用いたしました。この数珠がイスラムでも使われているということをご存じでしょうか。そうなんです。イスラム教徒も数珠を使っているのです。

私が初めてイランに行ったのが20代でしたが、その時のオフィスにいた50代のアジュダニさんというスタッフがいつも数珠を手にしていたものです。それでイスラムの数珠を知ったのでした。イランではタスビーと呼んでいました。アルファベットでは tasbih ペルシャ語では تسبیح となります。アラビア語ではどうでしょうか。

平凡社の『新イスラム事典』では次のように説明しています。
アラビア語でスブハあるいはタスビーフという。イスラム世界では遅くとも9世紀半ばころまでにインド方面の仏教徒から借用し、一般化したといわれる。礼拝時、ジクルの際、葬儀の際、神を賛美する定句を繰り返し唱えるために用いられる。玉は木材、骨、角、貴石等のいずれかでつくられ、数は100(アッラーフという名とともにその99の美名の合計数)または33が普通で、33または11個目ごとに異形の玉を、結び目にドーム形大玉を配置し、勘定の便に供している。また占いや魔除けにもなり、敬虔な者は平常、手から離すことがない。(堀内勝)
(注)ジクルとはイスラムにおいて,神の名を唱え,思念を神に集中する宗教的行為。

ということで、数珠の本家はやはり仏教ということらしい。でも、仏教の数珠自体が遡れば、諸説あるものの、古代インドのバラモン教で用いられていた道具が元となっているそうです。
99の美名という部分がひかかりますね。実はアッラーというのは神という意味の言葉です。神を表す言葉は99いやそれ以上沢山あるわけです。その気高き神の名を沢山唱えることを意味するわけです。「アッラーよ、わたしはあなたの美しい名前すべてをもってあなたに祈ります」と。

確かに前述のアジュダニさんはいつも数珠を手から離さずにもっていました。イランのことを何も知らない私に非常に親切にしてくれました。敬虔な信者であったのでしょうね。懐かしいです。今回、数珠は私が所有していないので画像はありません。インターネットで「イスラムの数珠」と検索すれば出てくるので、そちらでご覧ください。アマゾンや楽天市場では販売もされているので、画像も豊富に見ることができますよ。

中東の世界遺産①:パサルガダエ Pasargadae

中東地域にも世界遺産は数多くあります。これまでこのブログでは、特に世界遺産として取り上げてはいませんが、記事にした事柄の中には世界遺産になっているものもあります。今後、中東の世界遺産にも世界遺産として目を向けようと思うのです。一回目はイランのパサルガダエです。

パサルガダエ
パサルガダエは紀元前6世紀にキュロス大王(キュロス2世)によって建てられたアケメネス朝の最初の都である。その領土は地中海東岸とエジプトからインダス川に至る広大な帝国であった。パサルガダエの遺跡の大まかな図を次に示そう。

数字の1のところがキュロス大王の墓である。そこから北東へ歩いていくと③王の謁見の間跡があり、その先に⑤住居にしていた宮殿跡がある。6の地点にはソロモンの牢獄という建造物がある。その先の7の地点は高台になっており、そこから全体を見渡すことができる。そこから見る風景は2500年前の廃墟でしかないが、それぞれの箇所で見る遺跡群は当時の栄華の様を忍ぶことができる。はじめから写真で辿ることにしてみよう。

東からパサルガダエに近づいていくと両側に立派な並木が現れる。その道の奥の方にキュロス大王の墓が少しずつ見えてくる。到着して先ずはまっすぐにキュロス大王の墓に行く。

キュロスの墓を後にして東北に歩いていくと建物の基礎部分だけが残ったエリアに着く。このあたりが王の謁見の間のようだ。

更に歩をすすめるとResidential Palace of Cyrus になる。日本語ではキュロスが居住した宮殿ということだろう。建物はないが太い大きな柱が沢山建っている。キュロス大王の栄華の跡であろう。

この先に行くと、zendan-e-Soleiman ソロモンの牢獄と呼ばれる四角い石の塔のような構造物がある。次の写真であるが、これはゾロアスター教の拝火殿に近いものであるらしい。ナクシェ・ロスタムにあるゾロアスター教のカーバはより良好に保存された同様のものであるとか。

ペルシャ語講座27:慣用句 رستم در حمام 見掛け倒しの男

上の画像はイランのシーラーズの町にあるキャリム・ハーン城塞の壁にあるタイルの壁画である。私が写した写真である。描かれているのはロスタムである。少し大きくしてみよう。

ロスタムとはペルシア文学の建国叙事詩『シャー・ナーメ (王書) 』における伝説上の英雄。その武勇伝はフィルダウシーの『シャー・ナーメ (王書) 』の中心的部分をなしている。だからロスタムというと強い男というのが定着しているのである。そしてイランではロスタムの肖像が浴場の壁画として描かれることが多かった。入浴によってロスタムのように心身ともに壮健になるようにという意味合いであったようである。それが今回のタイトル 「رستم در حمام ロスタム ダル ハムマーム」訳すると「ハムマームのロスタム」であるが、いつの間にか「見掛け倒しの男」「見かけだけ強そうな男」となっているのが面白い。機会があれば使ってはいかがでしょうか。日本人が言うときっと面白がってくれるように思います。

地下水路カナートについて

上の図はカナートの模式図である。中東地域の至る所で見られる地下水路のことであるが、イランではカナートであるが、他ではカレーズと呼ばれるところもある。降水量の少ない地域ではこのような地下水路を建設して地下水を利用している。図では右側が山地、左側が平地になる。降ることは少ないが山地に近いところで降った雨が地下に沁みこむ、その地下の底に不透水層と呼ばれる岩盤などの層があれば、水はそれ以上下には沁みこまずに地下水となって蓄えられる。その地下水を狙って縦井戸をほり、そこから横に水路を掘っていくのである。縦井戸を掘るとそこで掘り出された土が地上の穴の周りに積まれることになる。だから、空からカナートを見るとドーナツのような円形が続いている風景が見える。砂漠地帯を飛行機で通る時によく目にすることができる。模式図では単純化されて描かれているが、実際には非常に長いものである。数キロから数十キロのものまである。カナートの終点で露出したところが池であり、オアシスであって、村人を支えているのである。

インターネットでカナートのことを見ていたら2020年4月26日のTehran Timesの記事があった。見出しは「世界最長のカナートが修復中」とあった。その記事によれば、その水路はイランのヤズドにあるが、最近の洪水により土砂が流れ込んだようである。以下に新聞の写真を転載するが、冒頭の図に見るような単純な井戸ではなく、かなり大きな構造物のように見える。

私がカナートのことを知ったのは学生時代に受けた「西南アジア事情」という授業の中であった。その時に先生(確か京大から非常勤できていた末尾先生)が「このカナートに魚がいることがあるらしい。そして、その魚は白くて目が見えないらしい。」と話したのだった。先生が「らしい」と言ったのは先生自身が見たわけでなく、書物からの伝聞であったからである。その本の名は『Blind White Fish in Persia』であった。なぜ、そんな人工的な地下の水路に魚がいることが不思議であったし、さらに地下で日の当たらないところなので色は白く、目も見えないというのが神秘性を感じたのだった。

私自身、旅行中に道路の脇にカナートが見えた時に、車を降りてカナートの近くまで行ったことがある。近くで見ると竪穴の直径は3メートル以上はあって、意外と大きかった。竪穴から人が入り、横穴を掘っていくわけである。灯とりに蝋燭の燭台を使うと聞いた。それは灯とりだけではなく、酸欠の危険から身を護るためでもあるとも聞いた。いずれにせよ。地下での仕事である。土砂の崩壊などのリスクもあるだろう。私のような閉所恐怖症の者には耐えられない仕事である。皆さんも砂漠を横断するような道路を走る機会があったなら、少し注意して周りを見渡してみてはいかがでしょうか。

さきほど『Blind White Fish in Persia』という本の題名を記したのであるが、1972年頃、テヘランの書店でこの本を見つけたので、買ったのであった。今では古びているが書棚の隅に置かれている。表紙カバーはボロボロである。中の画像を少しここにアップしておこう。


表紙と中表紙

カナートの掘削風景と内部

内部

 

 

ペルシャ語講座27:有用表現 دست شما درد نکند ダステ ショマー ダルド ナコネ

今日の覚えておきたい表現は دست شما درد نکند  です。文字通りの発音をアルファベットで書くと、 dast-e-shoma dard nakonad ダステ ショマー ダルド ナコナッド ですが、最後のナコナッドは会話ではナコネとなります。دست dast はのことです。ショマーはあなたですね。دست شما で貴方の手 になります。あなた と  の間には何も書きませんが、ダストの最後にe エをプラスして、ダステ ショマー で貴方の手となります。プラスするエのことをエザフェと呼びます。私の本の場合は ketab とman  なので私の本はketab-e-man ケターベマン です。ペルシャ語の参考書などでは ketab-e-man と表記されることが多いために「ケターブ・エ・マン」先ほどの例では「ダスト・エ・ショマー」などと間違って発音してしまっている人がいるのでご注意下さい。
話を基に戻しますと、貴方の手=タステショマーでして、つぎの درد dard ダルド は痛みという意味です。 نکند はکردن 英語のdoの三人称単数現在 に否定形のナが付いたもので、don’t の意味です。合わせて、痛くするなということです。最初から通すと「あなたの手を痛くするな」となります。日本語の「お手数をおかけしました」に相当するセリフです。原文の意味にもう少し近く訳すと「お手を煩わさないでください」という感じですね。ありがとうとお礼を言う際に使える便利な言葉です。

ついでですが、ナコナッド ➡ ナコネ になるという部分について補足しておきましょう。go رفتن ラフタン を例に説明します。

go رفتن ラフタン
میرون miravam ミラヴァム miram ミラム
میروی miravi ミラヴィ miri ミリ
میرود miravad ミラヴァッド mire ミレ

上の表は英語のgo、ペルシャ語のラフタンの現在形の上から一人称単数、二人称単数、三人称単数形を並べたものです。
教科書ではそれぞれミラヴァム、ミラヴィ、ミラバッドと発音するように習うわけですが、会話では右側の部分になります。ミラム、ミリ、ミレというわけです。これはわざわざ覚えることもなく、使っていると自然に身についてくるものです。例えば、ミラヴァムを何度も繰り返し早口で行ってみると、ミラムになってしましまうような気がします。他の単語も一つ一つ書けばいいかもしれませんが、今日はここまでにしておきましょう。こんな言い方はありませんが、ダステ マン ダルド ナコネ です。

 

ペルシャ語講座24の答え

ペルシャ語講座24で示した平易な文の日本語訳です:
این منزل ماست これは私たちの家です。
منزل ما است がمنزل ماستと短縮されています。
آن باغ مال کیست あの庭は誰のものですか。
آن باغ مال من است あの庭は私のものです。
پدر این بچه کجاست この子供の父親はどこにいますか。
این اطاق پنجره دارد この部屋には窓があります。
کتاب شما روی میز اسب あなたの本は机の上にあります。
مردی بمنزل ما آمد 男の人が我々の家に来ました。
پسر او بیرون اسب 彼(彼女)の息子は外にいます。
دختر من گربه دارد 私の娘は猫を持っています(抱いています)
آنهارا در باغ دید 彼ら(彼女ら)を私は見ました。
این زن کتابی بمن داد この女性は私に一冊の本を与えました。
کجا رفت 彼はどこに行きましたか。
بشهر رفت 町に行きました。
کتاب و مداد روی میز است 本と鉛筆が机の上にあります。
مادر شما بمنزل ما آمد あなたのお母さんが私たちの家に来ました。
اسب او توی باغ است 彼の馬が庭の中にいます。
این منزل مال ماست この家は私たちのものです。

いかがでしたか。 مال は「誰々のもの」というときの「もの」に相当します。マーレ・マンで私のもの。マーレショマーであなたのもの。あの家は私のものですのように使います。

小川亮作とサーデク・ヘダーヤト

前(2020/12/25)に投稿した小川亮作訳のルバイヤートの冒頭で小川訳とサーデク・ヘダーヤト編集のものが同じように八つのパートに分けられていることに気づいたと記した。そのあと、関連資料を読んでいると、それは当然のことであった。つまり、小川亮作氏はサーデク・ヘダーヤトが編集したルバイヤートを訳したということであった。小川氏が訳した元の版を調べておけばこのような初歩的なミスはなかったはずで、お恥ずかしい。

私の勝手な思い込みで、小川良作さんはかなり昔の人であり、ヘダーヤトは私たちと同世代の作家と思っていたのだ。というのは、私が1970年代にテヘランに住んでいたころ、会社の寮のようなフラットに居たり、ペンションに移ったり、はたまたフランス人夫人の家に下宿したことがあったのだが、そのフランス人がヘダーヤトと知り合いだったと話したことがあったのである。私が25-26歳ころである。ヘダーヤトの名前は知っていたが、フランスで自殺したことぐらいしか知らなかった。彼の作品も読んだことがなかった。だからそんなに前の時代の人だとは思ってもいなかったのである。この際、きちんと調べとこうと思う。

サーデク・ヘダーヤト (Sadeq Hedayat) صادق هدایت :
彼は1903年生まれとあるから、明治36年生まれということになる。私の父親が明治37年生まれであったから、父親とほぼ同じ齢ということだから、それほど昔の人ではない(笑)。では、小川亮作氏はどうであろうか。

小川亮作:
1910年生まれ。つまり明治43年生まれである。私の母が明治44年生まれであったから、私の母とほぼ同じ齢である。ロシア語を勉強して外交官になり、ペルシャに赴任した。テヘランに3年間滞在したあと1935年(昭和10年)に帰国した。滞在中にルバイヤートに魅せられて翻訳することとなったのである。岩波文庫の出版が1949年(昭和24年)である。1910年生まれであるから39歳での出版となる。私が生まれたのが昭和22年であるから、既に翻訳はされていたことになる。また、ヘダーヤト版のルバイヤートをペルシャにおいて愛読していたことも、納得がいくのである。

二人の関連が分かったところで、ついでと言ってはなんであるが、ヘダーヤトの作品を少し紹介してみたい。

まず日本語で読める作品を挙げるなら、やはり彼の代表作の一つである『盲目の梟』であろう。調べてみると1983/1/1発行で、白水社から「白水社世界の文学」として出版されていることがわかった。訳者は 中村公則である。絶版になっておりアマゾンの古書では1万円とか21,558円とかで出品されている。愛知県図書館には所蔵されていることがわかった。ということで簡単にはお目にかかることのできないのが実情である。私は英語版とペルシャ語版を持っている。次の画像はその表紙である。
アマゾンでは新刊は手に入らないが購入者のレビューが載っているので参考になるだろう。また、アマゾンで入手できる翻訳本は『が生埋め―ある狂人の手記より 』があるが、よく見るとこれも一時的に品切れとなっている。入手できるのは『サーデグ・ヘダーヤト短編集』2007年慧文社 発行がある。定価3000円(税別)。内容は「20世紀イランを代表する大作家サーデグ・ヘダーヤトが、第二次大戦前後の激動のイランにあって、時代の波に翻弄されつつ、ときにリアルに、ときには表現主義的に、ときには風刺的に、またときには内省的、哲学的に時代の諸相を描いた珠玉の選訳十篇。」と書かれており、作家の紹介は「1903年テヘラン生まれ。国費留学生としてベルギー、フランスへ留学。1930年に短篇集『生埋め』を上梓し、本格的に作家としてデビュー。1936年からの滞印中に執筆した前衛的小説『盲目の梟』は、のちにアンドレ・ブルトンらも賞賛するところとなる。ペルシア語による斬新な小説執筆に旺盛な創作力を示す一方で、イラン固有のフォークロアなどにも強い興味を示し民俗誌的傑作を多く残したほか、欧州の文学作品のペルシア語への翻訳にも優れた業績を残した。1951年4月逗留先のパリで自らの手で命を絶ち逝去」と書かれている。この短編集は私も読んだが、読んだ後「良かった」というような感情は湧かないのが殆どだ。人それぞれに受け止め方が異なるものだろうから、それ以上私情を述べるのは止めておこう。

もっと彼のことを知ろうとするなら、ウィキペディアでも詳しく知ることができる。また彼の作品について知りたければアマゾンUSA やBook Depository で彼の名前で検索すれば数多くの書籍がでてくるので参考にされたい。Book Depository での購入は世界中どこでも送料無料なので大変ありがたいのだ。

ペルシャ語講座24:基本単語と平易な文

またまた久しぶりのペルシャ語講座です。今日は基本的な単語と平易な文章です。
先ずは基本単語です。

مرد mard man 男、男性
زن zan woman 女、女性
پسر pesar boy, son 息子、少年
دختر doghtar daughter 娘、少女
پدر pedar father
مادر ma-dar mother
برادر bara-dar brother 兄弟
خواهر kha-har sister 姉妹
بچه bacche child 子供
کار ka-r work 仕事
اطاق otaq room 部屋
منزل manzel house
باغ ba-gh garden
گدا geda- beggar 乞食
شهر shahr city, town 市、町
بازو ba-zu forearm
راستگو ra-stgu truthful person 正直者
ایرانی i-ra-ni- Iranian イラン人
اسب asb horse
سگ sag dog
گربه gorbe cat
گاو ga-v ox, cow

基本的な前置詞を挙げておきましょう。

بیرون biiru-n out, outside 外に
در dar in 中に
تو tu in, inside
رو ru on 上に

続いて簡単な文章です。上の基本単語を利用して次の文章を日本語にしてください。先ずは自力でやってみて下さい。数日したら解答をアップいたします。
این منزل ماست
آن باغ مال کیست
آن باغ مال من است
پدر این بچه کجاست
این اطاق پنجره دارد
کتاب شما روی میز اسب
مردی بمنزل ما آمد
پسر او بیرون اسب
دختر من گربه دارد
آنهارا در باغ دید
این زن کتابی بمن داد
کجا رفت
بشهر رفت
کتاب و مداد روی میز است
مادر شما بمنزل ما آمد
اسب او توی باغ است
این منزل مال ماست