zendan-e-Soleiman ソロモンの牢獄

前回のパサルガダエの記事の最後の方で「zendan-e-Soleiman ソロモンの牢獄」を紹介して、次のように書いた。
この先に行くと、zendan-e-Soleiman ソロモンの牢獄と呼ばれる四角い石の塔のような構造物がある。次の写真であるが、これはゾロアスター教の拝火殿に近いものであるらしい。ナクシェ・ロスタムにあるゾロアスター教のカーバはより良好に保存された同様のものであるとか。

しかしながら、そのあとで読んだ青木健著『ペルシア帝国』講談社現代新書を読むと、40頁に以下の記述があった。
長らく用途不明だったパサルガダエのゼンダーネ・ソレイマーン遺跡の不思議な塔は、現在ではクールシュ二世の衣装の倉庫と解釈されており、その塔の屋上で、クールシュ二世の衣装を着用した新大王のお披露目式が行われたと推定されている。
クールシュ二世というのはキュロス二世のことであり、新大王というのは、息子のカンビセスのことである。今ではそのように推定されているというのであるから、それを紹介しておくことにした。でも、推定と記述しているので、あくまでも推定の範囲内のことである。

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