ペルシア語講座35:役に立つ表現「あなたが居なくて寂しかった」

久しぶりの「ペルシア語講座」です。最近は使う機会が全くありません。一番最近では10月にアラビア書道作品展の会場にいたイラン人と少し喋っただけです。その前となるといつだったかは思い出せません。フェイスブックやインスタグラムやメールなどで使うことはありますが、対面での会話は中々機会がありません。忘れないように、このコーナーを続けるようにしましょう。さて、今日の表現は次の一文です。
جای شما خالی بود
意味は、タイトルに書いているように「あなたが居なくて寂しかった」です。例えば、私が旅行に行ってきました。その後であった人との会話です、「旅行楽しかった?」と聞かれます。「うん、楽しかったよ」と答えた後に「あなたが居なくて寂しかった」と続けるような場合の表現です。文字通りの意味は「あなたの場所が空っぽだった」となります。そして「あなたが居なくて寂しかった」という文字通りの意味よりもう少し感情が入っており「あなたが居たならもっと楽しかったのに」という程度のニュアンスを持っていると思うのです。私の好きな表現だし、相手から言われた場合も嬉しくなります。「今度は一緒に行きたいね」と会話が弾みます。単語と発音を覚えましょう。

جای   ja-e  ジャーエ と読みます。جا   ジャーの次にエザフェの ی が付いています。ジャーは「場所」という意味で、エ が付くので、その後ろの単語の「場所」となります。
後ろの単語は  شما shoma  ショマー です。「あなた」といういみです。従って、ジャーエ ショマー で「あなたの場所」という意味になります。これが主語になりますね。
次の単語は  خالی khali  kハーリーです。ハのまえにkを付けたのは、日本語のハではなく、喉の奥をこするように出すハにして下さい。「空っぽ」「カラ」「空間」の意味です。これが補語ですね。
そして最後が  بود bud  ブッド です。ブッドは英語のbe動詞の過去形三人称です。英語ならwasになります。これが述語ですか。これで全部の意味がわかりました。「あなたの場所が空っぽでした」
ジャーエ ショマー kハーリー ブッド
Ja-e shoma- khali- bud

この表現は「寂しい」と思ったのは私です。しかし、私が主語になるのではなく、主語はあなたの場所でしたね。ペルシア語にはこのように私に代わって他の語句を主語にする表現が多くあります。今回の上の会話の中で「旅行は楽しかった?」という会話がありました。Did you enjoy? と表現するのではなく「旅行はあなたを楽しくした?」というような言い方です。ほかでは「私は忘れちゃった」というような場合は勿論私を主語にする表現はありますが「私の記憶(覚え)が行っちゃった(飛んじゃった)」というような表現をするのです。これについては次回にお話ししましょう。いずれにせよ、ペルシア語は表現豊かな美しい言葉です。

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