今回は新しく発行された(2020/4/14)ペルシア語 (世界の言語シリーズ15) (日本語) 単行本(ソフトカバー) を紹介しておきます。と言っても、私自身が既に入手しているわけではありません。私はイラン大使館の iranbunka がアップしている instagram で、このことを知りました。iranbunnka の紹介文を以下に引用しておきます。
この価値ある著作は、大阪大学外国語学部の竹原 新とベヘナム・ジャヘドザデBehnām Jāhedzādeh両先生によるもので、同大学の「世界の言語シリーズ」として出版された。現在、Amazon等で販売されている。
同書は、初級から中級初めにかけての1年分の言語学習24レッスン科目が用意され、1科目ごとに練習に求められる軸となる読みやすい会話テキストが掲載されている。
このテキストは、イランと日本の何名かの人物が登場する物語形式で「タカシ」をメインキャラクターを中心として進んでいき、ペルシア語学習期間中にクラスメートたちとともにイランへ向かう。著者らは科目の合間に、イランの言語や文化に関して楽しく読めるノートも提供している。
早速アマゾンで調べるとありました。価格は2860円。ペルシャ語の参考書などは単語集のようなものでも結構高価なので、リーゾナブルと言えるでしょう。実際に、ペルシャ語のテキスト自体が少ないので、これから学習する人には有難いことだと思います。思い起こせば、50余年前に私が学習したときに、日本で発行された参考書は何もありませんでした。丸善で洋書を取り寄せなければなりませんでしたが、今のようにインターネットで情報が採れるような状態ではありません。先生からの情報だけが頼りでした。それで得た参考書が以前に紹介したLambton著のPersian Grammar と Persian Vocabulary の2冊だけでした。一年間の国立大学の授業料が12,000円という時代に、貧乏学生にとって洋書を買うのは大変な支出でした。
上の二冊がその本です。左は学生時代のものではなくて、社会人になってイランに駐在している時代(1970年代)に本屋で再購入したものです。多分海賊版ではないかと思う節があります。そして、右側が Vocabulary です。学生時代に買ったその物ですから、見事に色あせて古さを感じます。中身を覗いてみましょう。
それなりに勉強した形跡がありますね。ペルシャ語の単語の意味を英語で知って、その英語の意味を知らなければ、英和辞書で調べるということの繰り返しであったように思います。もう一つのグラマーの方は、文法の説明をしている英文内容を把握できないこともあるわけですが、そのようなことが結局は勉強になったということだったのです。今回冒頭で紹介したような参考書があるのは学習のためには非常に効率よく学べると思います。学習には良い環境だと思います。十二分に活用すればいいと思います。でも、昔は昔でそれで良かったなと今は思います。でも、いま一から新しい言語を学ぶなら、このような本を選んだ方が早道でしょうね。