今日の覚えておきたい表現は دست شما درد نکند です。文字通りの発音をアルファベットで書くと、 dast-e-shoma dard nakonad ダステ ショマー ダルド ナコナッド ですが、最後のナコナッドは会話ではナコネとなります。دست dast は手のことです。ショマーはあなたですね。دست شما で貴方の手 になります。あなた と 手 の間には何も書きませんが、ダストの最後にe エをプラスして、ダステ ショマー で貴方の手となります。プラスするエのことをエザフェと呼びます。私の本の場合は ketab とman なので私の本はketab-e-man ケターベマン です。ペルシャ語の参考書などでは ketab-e-man と表記されることが多いために「ケターブ・エ・マン」先ほどの例では「ダスト・エ・ショマー」などと間違って発音してしまっている人がいるのでご注意下さい。
話を基に戻しますと、貴方の手=タステショマーでして、つぎの درد dard ダルド は痛みという意味です。 نکند はکردن 英語のdoの三人称単数現在 に否定形のナが付いたもので、don’t の意味です。合わせて、痛くするなということです。最初から通すと「あなたの手を痛くするな」となります。日本語の「お手数をおかけしました」に相当するセリフです。原文の意味にもう少し近く訳すと「お手を煩わさないでください」という感じですね。ありがとうとお礼を言う際に使える便利な言葉です。
ついでですが、ナコナッド ➡ ナコネ になるという部分について補足しておきましょう。go رفتن ラフタン を例に説明します。
go رفتن ラフタン | ||||
میرون | miravam | ミラヴァム | miram | ミラム |
میروی | miravi | ミラヴィ | miri | ミリ |
میرود | miravad | ミラヴァッド | mire | ミレ |
上の表は英語のgo、ペルシャ語のラフタンの現在形の上から一人称単数、二人称単数、三人称単数形を並べたものです。
教科書ではそれぞれミラヴァム、ミラヴィ、ミラバッドと発音するように習うわけですが、会話では右側の部分になります。ミラム、ミリ、ミレというわけです。これはわざわざ覚えることもなく、使っていると自然に身についてくるものです。例えば、ミラヴァムを何度も繰り返し早口で行ってみると、ミラムになってしましまうような気がします。他の単語も一つ一つ書けばいいかもしれませんが、今日はここまでにしておきましょう。こんな言い方はありませんが、ダステ マン ダルド ナコネ です。