ペルシャ語講座22:アルファベット الفبا

この講座も20回を超えました。勝手気ままに続けてきました。そして、殆ど説明もしないままにペルシャ文字も使用するようになってしまっています。今日は文字の基本について取り上げておきましょう。

表題のところに الفبا と書いているのは「アレフバー」と読みますが、ペルシャ語の一番最初の2文字のことです。英語でいうならばABです。Aにそうとうするのが「アレフ」で「 ا 」という文字です。Bに相当するのが「ベ」で「 ب 」という文字です。それはともかくとして、ペルシャ語のアルファベットは32文字です。文字はアラビア語の文字=アラビア文字から28文字を借用しています。アラビア語にはないけれどもペルシャ語にはある文字を4つプラスしています。ではNHKのアラビア語講座に掲載されていた、アリフバー早見表を見てください。

一つの文字について、独立形、頭字形、中字形、尾字形の4つが示されています。独立形とは単独で使われる場合の形です。頭字形は単語の一番前に使われる場合の形です。同様に単語の中で前後に他の文字がある場合の形です。尾字形とは単語の末尾に使われる場合の形です。そして、それぞれの文字は他の文字とつながる場合の約束事があります。

例えば、最初の文字アレフ(アラビア語ではアリフ)は前の文字からは繋がりますが、後ろの文字にはつながりません。実際に単語を使って説明してみましょう。「本」は「ケターブ」です。アレフバーでいうと、k t a b です。ペルシャ語で書くと、ک  ت  ا  ب  の4文字です。k は頭字形を使います。t は中字形になりますね。a も中字形ですが、アレフは後ろの文字にはつなげないという約束がありますので、アレフの後ろの文字はアレフにくっつけて書くことはできません。最後の b は前のアレフとは途切れています。そして、この単語だけでは b で終了しますので、独立形が採られます。そうしてできるのが کتاب  となるのです。ややこしいようですが、これは使えばすぐに慣れます。

アレフのように後ろに繋がらない文字にはد  ذ  ر  ژ ز  و  があります

先ほどペルシャ語ではアラビア語にない4つの文字がプラスされていると言いました。その文字は「 pe  پ  」「che چ 」  「 je  ژ  」 「  gaf  گ 」です。cheが作られているので日本語の チャ チ チュ などの音もきちんと書くことができます。アラビア語ではチャやチの音がないので千葉さんなどの表記は難しいはずです?

表の中のアルファベットの読み方はアラビア語の読み方になっています。ペルシャ語では少し違います。アレフ、ベ、ペ、テ、セ be pe te se  というようにe の音で読んでいますが、どんな読み方でもいいでしょう。但し、細かいことをいうとアラビア語の発音はペルシャ語とは微妙に違うようです。今日はこれにて。
خدا حافظ khoda- hafez  さようなら

コメントを残す