次の写真はイランの新聞 Ofta-b (太陽の意味)のトップである。「40周年盛大!」
イラン暦 Bahman 22日(日本の2月11日)にイランでは革命40周年の迎える。1979年のこの革命は当時のパーラビー国王を追放して成し遂げた革命であった。先進国への道を加速化させていた王政は脱イスラムを掲げ、様々な改革を推進していた。王の革命は「白色革命」と名付けられて多分野にわたるものであった。教育革命では文字の読み書きのできない人を撲滅するために、多くの青年が全土に派遣された。その成果もあった。農地改革も行われた。しかしながら、地方の豪族、広大な寄進地(ワクフ)を有するモスク・イスラム関係者達は反対であった。女性の社会進出を目指した女性解放の流れはイスラム関係者から反発を受けた。王はそのような状況を顧みずに諸改革を行った。イスラム界からの抵抗には強権を発して押さえつけた。イラン革命で帰国して、革命後の最高指導者に就いたホメイニ師は王に抵抗したために国外追放になった人物であった。
王政を磐石なものにするために、反政府的な言動を押さえつけて、投獄した。テヘランのエビンというところには牢獄があった。人々はエビンと聞くと震えあがった。5人に1人、いや3人に1人はサヴァク(秘密警察)だとも言われていた。我々外国人であっても、政治に対する批判は慎んでいた。というよりも、我々外国人にとっては、そのような裏の事情は詳しくは分からなかった。そして、国王が推進しようとする経済開発計画に則ったプロジェクトに参画している日本人をはじめとした外国人たちは王の推進する改革は正しいものであると思っていた。私は農業天然資源省のプロジェクトでカスピ海沿岸のラシュト市に住んでいたことがある。日本と同じような気候・景色の所であった。この町に機械織りのカーペット工場があり、そこの従業員たちが政府批判の行動の一環でストライキをしたそうだ。そうだ、と書いたのは、革命後の記録から知ったのであった。革命の前1年以上前のことである。つまり、そのころから革命への動きはあったのであるが、私には分からなかった。ただ、数年前から物価が異常に高騰してきていることは実感していた。はじめの頃、自宅の家賃は13500リヤルであったが、革命1年ほど前には同じ家ではないが9万リヤルであった。人々の生活は確実に苦しくなっていた。アバダンの映画館が焼き討ちされたりするようになって、いよいよ反王政運動が明らかになっていた。石油会社の従業員たちが運動に加わった。学生が、作家が、いわゆる知識人と称される人たちが運動に参加するようになった。私が見ていた革命前の風景はそのようなものであった。
次の記事は英文紙 Iran daily である。ロウハニ大統領がアメリカが歩み寄るのなら、イランは受け入れるというようなことを発言している。国内では保守派過激派が主流をなしており、ロウハニ大統領も舵取りが難しい今日である。
He made the remarks in a meeting with ambassadors and heads of missions of foreign countries to Tehran on Wednesday, marking the 40th anniversary of the victory of Islamic Revolution of Iran.
“Despite the US adaptation of unjust policies towards Iran for years, we are ready to accept US repentance if Washington makes precise calculations, apologizes to Iran for its past inferences, recognizes the glory and dignity of the Iranian nation and the great Islamic Revolution and talks to the Iranian people respectfully,” the president said, according to president.ir.
Our nation seeks friendly and humane relationship with all great nations, particularly our neighbors, he said.
President Rouhani said the Islamic Republic of Iran advocates a Middle East free from nuclear weapons and WMDs and a world against violence and extremism.
The United States seeks to put pressure and disappoint the Iranian nation, but our people are more united than ever.
Referring to the victory of the Iranian nation in the revolution, he said it was the victory of the right over wrong and democracy over dictatorship.